ほんとにおもしろいことは竹筒の中に
自分を特定されないように、ぼやかして書こうとすると
いまいち事実が伝わらないのだけど、 それでも、少しでも、わかってもらえたらいいな、と思って。 前提条件として、私は他の一般事務の同期とは異なり、 「事務(情報)」という採用枠にて採用された。 採用にあたり、「基本情報技術者試験に合格していること」という条件があった(のみ)。 5月のある日のこと。 保守を委託している常駐の業者さん(仮にYさん)に、すんごい怒鳴られました。 表向き、Yさんが怒鳴った原因は私ひとりにあるわけではなく、 私を含めた、今の私の職場の体制に対しての怒りのようでした。 ま、本当に私の職場の体制に対しての怒りであるならば、 一番下っ端の私に怒鳴り散らすのはお門違いだと、思います。 そして、私に対して特に不満があったとしても、それを急に爆発させるのは、筋の通ったやり方ではないと、冷静になれば、そう思います。 それはまあ、いいのです。 Yさんの人間性については、もういいのです。 でも、私が怖かったのは、この出来事で職場の人がどう思ったか、ということでした。 たとえば、常々私に不満を持っている人がいたとしたら、 私が怒鳴られているのを見て、スカッとした人がいるかもしれない。 それを考えると、けっこうきつい。 私が今の職場に来て感じていること。 私の会社は、もっと情報分野に長けた人が欲しかったんだろう。 私は、会社が求めているものに達した人材でないだろう。 申し訳ない。 「申し訳ない」と思ってはいけない、と思い続けている。 申し訳ないという気持ちは、自分で自分を貶めているので、考えてはいけない。 でも、相手の期待に添えていないと感じながらその場に身を置くのはつらいものです。 Yさんに怒鳴られたその日。 Yさんが席を外しているときに、係長に言いました。 「今朝、Yさんが怒った原因は私にあるのではないでしょうか。 」 言うのはズルい、という気もしました。 だって、そんなことを言われたら「そんなことない」と言うに決まっているからです。 そう言うしかないと思います。 だけど、仕事上の悩みを上司に相談するのは間違ったことではないはずだし 、 4月に入ってからぐずぐず思うことが増えて、そのダメ押しのようなYさんの激昂。 相談するなら今だろう、という気もしました。 その日、私は風邪のためガラガラ声で、聞き取りにくかっただろうけど、言わずにいられませんでした。 係長はまず「光さんが気にすることではない」と言いました。これは想定の範囲内です。 私は続けて、私が会社にとって十分な人材でないと思っていることについても伝えました。 すると、係長は 「その考え方は自分を追い詰めるだけだからやめたほうがいい」 と私を諭しました。 ほう。 “考え方”を正しなさいと、な。 実際がどう、じゃなく、どう考えるかが問題だということでしょうか。 自分のこと、仕事のこと、周りのこと、 それぞれについて、何に焦点をおいて考えるかによって、 自分を楽にすることもできるし、自分を追い詰めることもできる、と。 自分を奮い立たせるために自らを追い込むことが必要なこともあるだろうけれど、 自分は役に立っていないと考えることは、意味のないことなのだと、 私にはそのように聞こえました。 「光さんはがんばっている」と言って下さったことについて 「自分にできることはやっているが、できることの範囲が狭い」と漏らしたところ 「今はスキルアップするほどの時間的な余裕もない」と係長。 <どう考えるか>というのはきっと係長も同じで、 私のことを 「あれもできない」「これもできない」と捉えることもできるけれど、 「あれはできる」「これはできる」と捉えることもできるということかな。 そして、係長はきっと私や私に限らずさまざまなことを、 後者の目線で見てくれているような気がします。 話している途中で係長宛ての電話が入ってしまったので話は中断してしまい、そのまま。 私が受けた感銘について、きちんと係長にお礼を述べられていないような気がします。 別の機会に、感謝を伝えることも必要かもしれないけれど(とはいえ、あれから2か月以上たった今も伝えられていない) 何よりもまず、係長に言われたことを実践することから始めようと思います。 「その考え方は自分を追い詰めるだけだからやめたほうがいい」 というのは、その場しのぎの言葉じゃないというのが伝わってきました。 苦しさを訴えた部下(私)をとりあえず慰めることは、語彙さえ豊富であれば、できると思います。 単に、私を励ますだけならば、適当な言葉を紡ぐことで、可能でしょう。 こんなふうに、急に相談を受けたときこそ、その人の度量が試されるのですね。 人の上に立つって大変だ・・・。 「その考え方は自分を追い詰めるだけだからやめたほうがいい」 今も、自分に言い聞かせています。 自分にできないことを考えて思い悩むのではなく、 自分にできることを増やしていこうと思うのです。 PR |
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