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ほんとにおもしろいことは竹筒の中に
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晴天が数日続いているにも拘らず、オオフタオビドロバチの営巣は見られない。いるのか?
そんなわけで今日は野外調査が早々に終わってしまった。

幼虫も死んでる。あかんわー。
成虫の雌雄は肉眼で見て容易に判別できるのだけれど、幼虫はわからない。私の研究は雌雄が判ってなんぼなので(だけど二束三文)、死んでしまった幼虫はデータとしての価値が半減する。//無ではない。

ただ、それに関しては、G先輩がなかなか興味を示してくれていて、「どうせ死んじゃうんだったら、死ぬ前に殺して染色体を調べたら(生体でないと調べられないらしい)」と言ってくれたこともあったし、
今日は幼虫は難しいかもしれないけれど、蛹の段階でなら、顕微鏡レベルで判別できやしないか、と私と一緒にいろいろ考えて下さった。土曜日から学会のために渡米されるというのに、すごいっす。感服。ありがとうございますぅ。
最初は顕微鏡を覗き、それだけではわからなかったので、文献の検索をおこなった。Google Scholarという論文検索。English.
結局求めているようなものはなかったのだけれど、I藤先生の持っていらっしゃるミツバチに関する似たような情報が載った書籍をお借りして、コピィ。
ミツバチは人間に有用で、且つ危険であるため研究が進んでいるのだろう。幼虫の段階で、雌雄の判別ができるのか(判るのは限られた人かもしれない。私が見たところで判るもんじゃないかもしれない。)。
私が扱っているハチは、社会性じゃないし、ハナバチじゃないから、そのまんま使えはしないかもしれないけれど、参考にしたい。

でも今は手元に生きた幼虫が、いない。
(生きてないと、成長して正解かどうかわからない)

画像は、G先輩の発表するポスタ。
携帯電話で撮影したのでわかりにくい(そのときデジカメ持ってなかった;)。先輩が無事帰国されたらきちんと撮ろう<おい。G先輩のポスタ

「いつの間に作ってたんですか!」と驚くと、「みんなが寝静まっている間に」とのこと。
事実でしょうね。

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昨日、I藤先生にメールを出したと書きました。
今朝、Re: 訂正というタイトルで、
F様
御丁寧にありがとうございます。
I藤
という一文メールをいただきました。

う、うざかった?
でも、それでも返事を下さるところに感謝。
送信時刻5:36って早っ!!

野外調査の終盤。私の進行方向にI藤先生がこちらに向かって歩いてくるのが見えた。
I藤先生に用事があったので、おおラッキィ。
すると、I藤先生、立ち止まってきょろきょろしている。
私はそのまま前進し、先生に挨拶をした。先生はハチを見ていたらしい。確かにハチがやたら飛び回っている。
私「ツチバチですねぇ」I藤先生「ああやっぱりそうだよね」
「あれって、コガネムシに寄生するんだよね」
私「そうですw」
ハラナガツチバチ1「キオビツチバチ…じゃないですか」
I藤先生「ぱっと見ただけでわかるの?」
私「いや、そういうわけじゃないですけど」
I藤先生「いつも学内歩いてるもんね。よく見る?」
私「見ますね〜」
I藤先生「ほかにどんなの飛んでる?わかるやつある?」
私「スズバチとか、あとトックリバチとか」
とあるだけの知識を搾り出して披露していたのだが、そのとき見ていたツチバチはハラナガツチバチであることが後からわかった。ハズカシー。
ちょうど校舎をはさんで向かい側でよく見るのがキオビツチバチでした。今訂正メールを送りました。
キオビ←これがキオビツチバチ

 

 

ハラナガ←これがハラナガツチバチ
//画像元昆虫エクスプローラ

ぜんぜん違う。
でもっでもっキオビツチバチって言いながら、モンじゃん。名前負け!<違う


飼育個体を野外に放逐。オス2匹、メス1匹。交尾させようと画策したけれど、ノらないのかヤってくれなかった。
飼育室が涼しすぎるのか(24℃)と思ったが、外に出してみても交尾する気配はなかった。ただし、動きは活発になったので、飼育室で飼育を続けるのはもしかしたらあまりよろしくないのかもしれない。

まあこのように、温度差のあるところを移動させたり、重さをはかったり、自転車のかごに入れてゆさゆさ揺らしたり、心身に過度のストレスを与えたため、放してみたものの、オス1匹は飛んでいかず、飛ぶどころか動きも鈍い。
仕方ないので(って私の責任)花資源のあるところまで持っていってやる。手乗りハチ。
すると、ちょうどスズメバチがとんでいて(スズメバチの種類はぱっと見にはわからない。オオスズメバチでないので怖くない)、私が花の上に乗せたハチは攻撃を受けた。ぎゃーっ。顎で咬まれてる?ただ押さえつけられているだけ?わかんない…。
殺されてはいないけれど、(オオフタオビドロバチのほうは反撃どころか防御や逃亡もできない状態にまで弱っている。かわいそう<私のせいだって)下に落ちた。ぎゃー。
助けてあげたかったけれど、蚊がたくさん寄ってきたので、放置して逃げた。
ハチの生命力に期待しているよ。

画像はそのスズメバチ(写真を撮ってる間はあったんだ)。vesp


今日は学校に向かうとき小雨が降っていたけれど、すぐに止んで、その後は日も照っていた。

だけど、営巣ハチはいない。
I川先生のところにもいない。
あー、あー、あー。ったく…。
営巣してねー。お願いだから。殺さないから!なるべく。
まったアリが巣を作ってるし!ぶー。
しっかも、今日は初めてダンゴムシが竹筒内に巣くっているのを発見した。最初、なんか薄い色のムシがいるなと思っていたが、竹筒をばんばんと叩きつけると、ダンゴムシの幼虫と思しき生物が数匹出てきた。ダンゴムシの幼虫は、薄い灰色。

ところで、7月初めに回収した竹筒に産み付けられていた卵の第1弾が羽化。羽化したのは一昨日くらいからだけど、ようやく翅もしっかりして外に出てきた。1匹飼育室内に逃がしてしまったのだけれど、密室だし、捕まえてやる。死ぬ前に。
今は飼育室内に飼っているハチが私の気休め。
休眠越冬個体は今春明らかにオスのほうが早く羽化したのに、今年孵化(→羽化)した個体はオスメスの羽化の早さに差が見られない。これは何かあるに違いない。…でもそれをあと半年で解明するのは無理だろう。
羽化した個体で、逃げたもののなんとか捕まえた奴は(つまり実際は2匹逃がしていた)体重をはかり、マークをつけ、彼女(メスだったのです)自らがドロカベを破って出てくるように再び竹筒に閉じ込め(かなり無理矢理)、竹筒ごと外に置いた。かなりのストレスを感じただろうが、ちゃんと竹筒から出て、そして新たに営巣してくれるだろうか。営巣してくれるだろうか、この土地で。してくれ。



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