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ほんとにおもしろいことは竹筒の中に
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 震度0
神戸から遠く離れたN県で、1995年1月17日に起きた警察内での出来事(事件、事故、あるいは不祥事…?そして、各々の思惑)。
警察幹部ならではの“駆け引き”、プライド、責任(あるいは責任逃れ)、人間(警察人)の人間(警察人)たるがゆえに働く“計算”が交錯し合う。
TV画面には、生と死の瀬戸際に立つ人々の姿がまだ映されていない大震災の映像が流れている。報告される死者のだけが増えていく。

最初に提示される出来事の不可解さが非常におもしろいだけに、最後は尻すぼみ。妙にきちんとまとまりすぎて、“え、あ、これで終わっちゃうんだ”感。

ただ、最後の言葉だけは横山秀夫は小説家として書きたかったのだろうとは思う。

ちなーみに、1995年1月17日当時私は小6。香川は震度3を観測。
私が大学に入る頃には、神戸の街は、震災の出来事を忘れさせるほど見栄えは復旧していたけれど、出会った人たちに聞いた、その頃の様子は生々しかった。大学の施設も、大きく被害を受けたらしい。
小6だったから、というのが言い訳になるのかどうかわからないが、当時の私はあまり震災の様子には関心を抱いていなかったと思う。
京都の親戚の家の食器棚が揺れてガラス食器が落ちて割れたという話と中学生のときに臨時で来た神戸大卒だかなんだかの数学教師が、瓦礫の中をバイクで走ったという話、そういうのを聞いた記憶がなきにしもあらず。
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