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ほんとにおもしろいことは竹筒の中に
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昨日、Y先生に学会で泊まるビジネスホテルなどについての提案があった。私を含む学生3人が、今度の学会に参加する。学会費と懇親会費併せて9,000円。宿泊は2泊で併せて7,300円。(岡山までなら学割は使えまい)

―どの学会にも“懇親会”なるものが存在する。
しかし、私が学部4回生のときに観光気分で付いて行った生態学会では、女学院生&E先生は懇親会に参加されなかった。懇親会に出る権利のない私を気遣って、ではない。参加しようかなぞ最初から考えてもいない様子だった。E先生はそういうものをしがらみと思い、鬱陶しいと感じるタイプだ。「懇親会なんて疲れるだけだ」

Y先生や学生との打ち合わせの後、残って、先生に話をする。
「私は、修士以降、何も決定していないが、今のところ進学は考えていない」ということを告げた。それに関しては特に何を言うわけでもなくふんふんと聞いておられた。
「私は人と長時間過ごすのが苦手で、今度の学会は、シングル部屋で2泊だから少しほっとはしているのですが」―本心は、私だけ1泊にできないものか、と思っていた。しかし、言い出せなかった。
「懇親会には出ないとだめですか」
私は元々懇親会には出ないだろうと思い込んでいたので、先程学会費懇親会費併せてで請求されて戸惑っていたのだ。
Y先生の回答は「出たほうがいいと思う」。
「学会は、特に若い人は発表することが重要だと思っているけれど、人脈を増やす意味合いも大きい。懇親会で馴染みになって自分の発表を見に来てもらうようお願いしたり、またその場で研究の話をしたりすることができる。
基本的に、僕(Y先生)の傍にいてくれればいいし、僕からいろんな人に紹介するつもりだから。
もちろん強制ではないけれど、
それこそ最初で最後の学会になるのならば、多くのことを経験したほうが
いいと思う」

ここでも改めて、Y先生とE先生の違いを感じた。どちらがいいとか悪いとかは別にして(このケースでもE先生のほうが好きだと私は思うが)。
最初で最後の学会なら、別に紹介される事に私はメリットを感じないとは思う。一方で、最初で最後だから、経験できる事はやっとこうかと思わなくもない。
ただ、何が出るのか知らないが、懇親会費は学会費と同じ4,500円。それに見合うほどの楽しみは得られないだろうと最初から感じている。

けれど、今日ちゃんとY先生に9,000円支払った。
2泊だってするつもりだ。
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