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ほんとにおもしろいことは竹筒の中に
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今日は既マーク個体を1匹、未マークを1匹(そしてマーキング)という成果があった。うれしい。

自分のやっていることがどういう風に論文として展開できるのか、考え出すと暗くなってしまうので(つまりわからない)考えない。
生態学的意味も、研究的価値も、昆虫学―ハチの研究としても。
なぜオオフタオビドロバチなのかさえ、私もようわからん。
なんで性比の話になっちゃったのか、どうしてここ(香川大)にいるのかすら、現在位置に確信が持てない。

こないだばたばたと飼育個体が死んでしまって、上のような答えの出ないもやもやと脱力感に支配された。
とりあえず、考えない。今やってることに特に疑問持たず、あとから理由を付け足そう。理由があるかどうか、知らないそんなこと。それを考えないという選択をしてるんだって。

開き直ったところで、晴れ晴れとしないのは、研究そのものもそんなに愛してないからかな。
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063310f3.jpg兵庫県立人と自然の博物館のサイトでは、透明のガラス管にも営巣しているというのに…

透明ホース、遮光ホース、ホース+竹筒型、いろいろ試してみたけれど、営巣してくれない。いない、という可能性もあるけれど、最終的に(調査時期が終わって)“ホースだからハチが好まず営巣数が少なかった(可能性も示唆される)”では困る。
竹筒に切り替える。その決断は遅かったかもしれない。でも、もう遅いからと切り替えないよりは、思い至れた時点で腹をくくろう。

実験室に竹筒はまだ残っていたが、今後営巣が増えるようであれば、竹を取りに行かねば。涼しい日に、、、台風逸れましたカ。ああそうですか。
残暑キビシー。

構内の大掛かりな工事がまだまだ続いていて、そんな中、調査の帰りに電動ノコギリらしきものを発見。ほちぃ。貸ちて。
ふぅーーー。いつ取りに行こうかなぁ。農場に、いいメダケあるかなぁ:今生息が拡大して問題視されているモウソウチクではダメなんです。公渕公園にも竹あったけど、あれもモウソウチクだったような。それに、遠いなぁ。ガソリンがっ

昨日、I川I藤合同研究室に顕微鏡を借りに行っていたら、G先輩に会った。
学会から戻られたらしい。
「どうでした?」と聞くと、「すっっごく良かった」とのこと。
「帰りたくなかった」…冗談じゃなく本音でしょうね。
先輩には今の研究室は物足りないどころかストレスの溜まる場所でしょう。
「ポスタ発表のほうはどうでしたー?」―どうだったか聞くしかできないバカ後輩・私。それも「良かった。聞いて欲しい人に聞いてもらえた」。
まず聞いて欲しい人物がいるってことがすごいんだけど、それを伝えられる、しかも英語でってスゲー。
「有名人にもたくさん会えて、かたっぱしから写真撮った」と言ってました。ただ、残念ながら、先輩が玉の輿を目指しているアラブの石油王は来なかったそうです。素朴な(←先輩の表現)動物学者や昆虫学者ばかり。(このやり取りのあと、“ま、石油エネルギィはもうすぐ終わりですからね”といつも思う)

夜、携帯電話にメールがあって、私に「おみやげ渡すの忘れた」そうです(件名が[もみあげ]だった)。残念ながらお酒ではない―とは、私の感想ではなく、先輩が書いたこと。お酒じゃなくてもいいですよ、無駄に重いですし。気を遣ってくれて恐縮だけれど、まず気持ちが嬉しい。アメリカにいる間に私のことを考えてくれたことが嬉しい。お礼のメールをしときました(まだもらってないけれど)。件名は[にやけ]です。

営巣途中で設置箇所に戻していた竹筒を開けると、アリが侵食していた。ずーん↓1卵目は先に回収していたので助かったが、2卵目は卵/幼虫の姿はもはやなく、餌もアリらしく行儀悪く食い散らかされていた。
3卵目まではアリは侵攻していないように思われたが、卵を見ると、なにやら黒い汚れがあった。
案の定、今日見ても孵化しておらず、卵はそのままひしゃげたようになって、…おそらく死亡したと思われる。
アリをいちいち駆除するわけにいかないので、3セル(3つ目の卵と餌)4セル(4つ目の卵と餌)を隔離して、竹筒ごと洗った。アリを水に流す一斉駆除。
ただ、仕切りになっている壁は泥製なので、当然崩れる。跡形もなく(竹筒に若干の痕跡はあるか)。

あのときは(回想風)アリにやられてしまったことで滅入っていて、何がいいとか悪いとか判断がうまくできなかった。
ただ、今同じ状況になったとして、よりよい方法が何かわからない。

壁がなくなってしまった竹筒に、4セル目の卵と餌だけを置き、竹筒を再び元の場所に戻した。

アリが侵食していたのは竹筒奥のみ(つまり、また私が竹筒をきちっとしめていなかったせいで隙間からアリが入ってきたらしい)で、母親バチはきっとアリが巣食っていたことを知らないだろう。
次に戻ってきたときに、奥の壁もなけりゃ卵も餌もない様子に驚いたであろう。

今日、再び竹筒を開けると、昨日置いた卵も餌もなくなっていた。
母親が危険を感じておこなったことに間違いないが、どこへやったのだろう。

また、
昨日は羽化間近の個体の死亡を確認した。
数日前から、“あれ、成長が見られない”と不審・不安に思っていたものの、直視したくなくて放置していた。
1匹ならともかく、6匹。6匹もの死亡を一気に認めることになって、ものすごーく落ち込んだ。

昨日は17時になってから大学に。

昨日(昨日の昨日。つまり8/3)竹筒を割り、まだ営巣中であったため、元の位置に戻した竹筒を再び開けると、1卵目の、その卵(あるいは幼虫)が見当たらない。孵化したかどうかもわからない。
おそろしいことに、わけわからん黒い虫(多分甲虫(カブトと読むなよ。こうちゅうです))がいた。どっから入ったんだよ!>私が割ったときに出来た隙間から。
餌は食べていないようなんだけど、卵/幼虫、喰ったねキミ。はぅー。もうもうもう!!
人(私)の手が介入することで、死亡率が上がるのは少々仕方ないとしても、やはり殺しすぎ。辛い、厳しい、痛い―のはハチのほうです。ハチに謝らなきゃいけません。ごめんなさい。

現在学内では2匹のハチが営巣中。
累計6匹。少ないねー。少ないよー。大丈夫ーーー?



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『過食症の君と拒食症の僕』(THE BOOM)




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