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ほんとにおもしろいことは竹筒の中に
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12/25に上野の森美術館で開催されているダリ展に行ってきました。
10時の開館直後だったため、並ぶことなくすぐに館内に入れた。しかし、中は、展示されている絵に沿って、人が並んでいる状態。押さない程度に詰めながら、少しずつ進まなければならない。
絵から前方50cmくらいの床にテープが貼られ、それ以上近づいてはいけない。踏んでいると、注意を受けた。すみません。

「難しい絵だね」
「どういう意味なんだろ」
というささやきを何度も聞いた。

観覧順序は設けられていないのだけれど、最初に飾られているのが『病める子ども』。自画像だそうだ。
実は、思い返して、頭に浮かぶのは、この『病める子ども』と最後に飾ってあった『世界協会会議』の絵だけである。ほかの絵は、(『記憶の固執』はテレビで見たときに衝撃を受けたから除外するとして)タイトルを聞いたら思い出す、絵を見たら“コレ美術館にあった”と思い出す、くらい。
ただ、“その程度”の作品展だったのでは、断じて、ない。

『病める子ども』に関しては、最初に生で見た、という衝撃も強いとは思う。しかし、ほかの作品が最初に並んでいたとして、私はあれほど心を奪われただろうか。
一方で、最初でなければ、『病める子ども』にこれほど執着しただろうか。

わからない絵、意味不明な絵。それらは、私には一見“狙って”書いているように見えた。ワケわからんもんを書いてみせる自己主張。俺にはそれが描けるんだぞ的自慢。しかし、作品を見ていくにつれ、そういう浅はかな思いでは描けないよ…と思ってきた。

最後の『世界協会会議』は、それはもうすばらしい。圧倒される。また、ほかの絵に比べて、わかりやすい、私の中に入ってきやすい作品でもあった。

これで1100円(高校生・大学生)は安い。

出たら、15時過ぎだったのだけれど、5時間ずっと観ていたわけでは、ない。
早起き&寝不足で眠くなって、事務室で眠らせてもらっていた。どこででも寝られる女ですから。ただ、眠いからと出なくてよかった。ダリ展主催者?の好意に甘えて、しばらく養んだおかけで、その後は復活。続きだけでなく、もう一度見直したり、と本当に堪能できた。
入口には列がずらっと並んでいて、入館15分待ちとなっていた。それでも、見る価値はある。
待たなくて入ったのだから、しかも途中寝てまで!贅沢な時間だった。
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