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ほんとにおもしろいことは竹筒の中に
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今日は学校に向かうとき小雨が降っていたけれど、すぐに止んで、その後は日も照っていた。

だけど、営巣ハチはいない。
I川先生のところにもいない。
あー、あー、あー。ったく…。
営巣してねー。お願いだから。殺さないから!なるべく。
まったアリが巣を作ってるし!ぶー。
しっかも、今日は初めてダンゴムシが竹筒内に巣くっているのを発見した。最初、なんか薄い色のムシがいるなと思っていたが、竹筒をばんばんと叩きつけると、ダンゴムシの幼虫と思しき生物が数匹出てきた。ダンゴムシの幼虫は、薄い灰色。

ところで、7月初めに回収した竹筒に産み付けられていた卵の第1弾が羽化。羽化したのは一昨日くらいからだけど、ようやく翅もしっかりして外に出てきた。1匹飼育室内に逃がしてしまったのだけれど、密室だし、捕まえてやる。死ぬ前に。
今は飼育室内に飼っているハチが私の気休め。
休眠越冬個体は今春明らかにオスのほうが早く羽化したのに、今年孵化(→羽化)した個体はオスメスの羽化の早さに差が見られない。これは何かあるに違いない。…でもそれをあと半年で解明するのは無理だろう。
羽化した個体で、逃げたもののなんとか捕まえた奴は(つまり実際は2匹逃がしていた)体重をはかり、マークをつけ、彼女(メスだったのです)自らがドロカベを破って出てくるように再び竹筒に閉じ込め(かなり無理矢理)、竹筒ごと外に置いた。かなりのストレスを感じただろうが、ちゃんと竹筒から出て、そして新たに営巣してくれるだろうか。営巣してくれるだろうか、この土地で。してくれ。
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今日のYahooトピックスに[退職後の趣味に養蜂ブーム]とあった。
退職後、かよ。趣味、かよ。
生計を成り立たせるのには無理っちゅうことかしら。
日本養蜂はちみつ協会など情報が入ってくるのは嬉しいけれど。
どっかに修行に行く形で、養蜂に携わりたいと思っていた(まだ本気ではないが)ものの、個人でやる人が多いのか。滋賀、三重、愛知、岐阜などで盛んらしい。

ちなみに私が扱っているハチは単独性カリバチで、社会性ハナバチのミツバチとは生活がまったく異なるんですけれどね。でもハチってだけで好きなんです。志望動機になりませんか。
でも私を受け入れられる養蜂場って、ないだろうなぁ。
幼虫殺しちゃってるし<それもあるけど、もっとほかに!!

「これから(死んだ幼虫数が0と等しくなるくらい)野外で巣を回収できたらええんとちゃうん」
とH先輩に言われた(注意:冗談っぽい言い方であって、悪意はない)からではないが、午(ひる)降っていた雨も止んだので、お腹が空いてあまり力が出ないのだが、野外調査に出た。ただ、歩き回るのはしんどいので、自転車を使って。(この自転車は、7月中旬にあったクリーンキャンパス(大掃除)で捨ててあったものを拾ってきた)
ナメクジ!ナメクジ!ナメクジ!!
うんざりするほど竹筒にナメクジが入っている。ちょっと表現間違い:1本の筒には1匹くらいしか入っていない。しかしどの筒を見てもナメクジが、いる。ハチなんていやしねえ。たまにダンゴムシもナメクジと一緒にいたり、単独でいたり。
棒をつっこんでナメクジを出す努力をするけれど、筒という見えない中でまっすぐの棒を操ることは難しい。ナメクジを外に誘導させるのは難しい。誤って筒内でナメクジを殺してしまったりしたら、さらに面倒なことになる。幸い殺すことはなかったが、外に出すのに成功したものも少なかった。晴れ上がって、自ら出てきてくれることを願う。
最後の調査地点(といっても全部学内)を見終わったところで、ツチバチが飛んでいるのを発見。野外でハチが飛んでいるのを見るのは久しぶりな気がする。これから、これからだよ。

前蛹→蛹になる段階で、死んでしまう。
今日で、4匹目。なぜーーー
ーーと嘆きながらも、なんとなく自分に責任があることは感じている。
ピンセットで刺した、とか具体的/直接的な行為には及んでいないのだけれど、飼育室まで運ぶのに振動を与えた、という些細なことから、カヴァをはずしていたから乾燥したのかも、という推測まで、考えられる原因は数多い。コレ!といった原因はわからないが、ただ、これ…かも?の最有力候補は飼育室の温度。涼しいのである。夏の温度じゃないのでござる。しかも一定。
ただ、蛹化失敗個体4匹のうち最初の2匹は飼育室に持っていっていないので、そいつらはそいつらで不適合があったらしい。

去年は、幼虫初期で殺してしまうことが多かった。それは、Y先生に指摘されたように、硬いピンセットで扱っていたからだろう。その反省を踏まえて、今年は筆を使っている。すると、確かに死なない。去年殺してしまった幼虫たちは、ピンセットの先に何を感じていたのだろう。

蛹化しそうな個体を昨日から今日にかけて飼育室でビデオ撮影をしていた(そういう干渉をしていたから死んだんだ、という声が聞こえる)。ドキュメンタリとして興味深かったから。でも、今日見に行ったら、蛹になれきれておらず、頭部だけが若干脱皮して、そしてそこで終わっていた。命も終わっていた。
ビデオを再生してみると、21時くらいからもぞもぞと動き出し、もぞもぞもぞとしているのだが、それ以上脱皮が進まない。
そして23時になると飼育室の照明が自動OFFになり、真っ暗。
翌7時に自動ONになったとき、それは今日私が最初に見たときと同じ状態で止まっていた。7時現在で死亡していたかどうかはわからない。蛹化に9時間もかかるはずはないので、21時以降どこかの時点で、彼か彼女かの脱皮は断念され、その後静かに息絶えたのだろう。
この死体をなにか活用できないか考えているが、私の技術では雌雄を調べることもできないし、ただ捨てるしかない可能性が高い。

今日も学内では野外個体は発見できず。
ただ、学校に行く途中に寄ったI川先生宅で新しい営巣筒発見!やはり油断してはならぬ。ぬぬぬ。
しかし、しかし。
竹筒NO.ic1-1-1(今日I川先生宅で回収した竹筒)は2卵しか産みつけられていなかった。そして、2卵とも孵化していたようなのだが、2匹目の幼虫を、…殺してしまった。
私の杜撰な動作で、竹筒がひっくり返ってしまった。そのときもなんとも思わず放置して、そのときおこなっていた作業を続行した。
そして、竹筒を戻してみると、幼虫が竹筒の下敷きになって、潰れていた。えええええっ。ご、ごめんなさい…。
また1匹目の幼虫は、孵化した形跡はあるのだが、ほとんど卵と同じ大きさの幼虫で餌にくっついて黒くなっていた(=死んでいた)。これは私の責任ではないのだが、それでも、えええええっである。Why?!
久々に得た新しい巣だっただけにショックも大きい。

また、昨日、“明日蛹化しそう”と睨んでいた幼虫が、計3匹蛹化していなかった。スゲー見たのが悪かったのか。気温や湿度のせいか。明日、蛹になってくれていることを祈る。蛹化失敗(=で死亡)なんてことにならぬよう、ハチの生命力に期待する。

疲れていると、周りのことも悪い方向に行きやすいのか……



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