ほんとにおもしろいことは竹筒の中に
今日は靴下を忘れてしまった。
毎日、通学にはサンダルで、野外調査時に履くスニーカは学校に常備。靴下は2,3日に1回持って帰る。 ...きたないですか。ああそうですか。 昨日持って帰って、新しいのを持ってくるのを忘れてしまった。 3日目の靴下を履くのは不快じゃないけど、生足でスニーカを履くのは不快。 だから、今日はサンダルで構内を回った。無駄に疲れる、だけでなく、何より怖いのは蚊の攻撃。虫除けスプレィ持参!最も蚊の多い調査地に着いて、まずスプレィ!!足、腕、手、首、足。 お陰で足の表を半分は露出しているにも係わらず、刺されなかった。 刺されたのは、顔。頬から顎にかけて。 今日は、竹筒の中に営巣ハチがいたので、それを捕まえるべく、トラップの前で待機していた。木のやや高いところに掛けたトラップなので、太い枝に腰掛けて待つ。今日は三日月ロック@スピッツを聴きながら〜。 曲が終わっても出てこない。うー。暇。既にスプレィは2回吹きかけなおした。 携帯電話のEZWebで遊んでしまう。 と、掛かった!竹筒に被せていた小瓶にハチが入った。 急いで小瓶を回収し、枝から降りた。姿勢が変だったらしく、足が痺れていた。 実験室に持ち帰り、彼女の体重を量り、今日からは胸幅も計り、そしてマーキング。灰色のマーカーを使うと、ハチの黒色に負けてまったく目立たない。なので、横に黄色も。 そして、小瓶に戻し、急いで元の場所に戻り、竹筒に戻るよう促す。ただ、急いでながらも、その前に虫除けスプレィは忘れない。 ハチにその気体がかからないよう考慮しながら。 すぐに、ではなかったが、なんとか竹筒に戻ってくれた。 これに懲りず、その竹筒の営巣をぜひとも完了してくれたまえ。 そして、怯えず、近場にあるトラップをまた営巣に利用していただきたい。
去年おかした数あまたある失敗の中でも、繰り返さぬべく気をつけてきたことなのに、やってしまった。
というか、やられた。やりやがった。 共食い。 はぁー、きょうだいでしょ!あんたたち。なんで喰っちゃうかなぁ。 竹筒の中は泥の壁で仕切られていて、そこに自分の分の餌を母親が詰めてくれている。それを食べ、蛹になる。 ところが、壁が崩れて隣まで移動できる(幼虫は脚を持たないがうにゅうにゅと結構動き回れる、たまに竹筒の外に出てたりして私を困らせる)と隣の子の餌まで食べちゃう。それどころか子まで食べちゃう。おいおい。 目らしきものが幼虫には見当たらないので、多分手当たりしだい食べてしまうんでしょう。でもさー気づけよ。気づこうよ。 竹筒を開けて、壁を崩した私が悪いんです、ハイ。 自然界では起こらないんでしょう。ええ。 早く育っているほうがたいてい食べる側なので、妹だか弟だかが、喰われる。そして、デカい。餌2匹分食べたんだから当然だけど。 ああっもうせっかく餌の重さや数を計ったのに、意味ないじゃん! 喰われた幼虫は跡形もないから雌雄わかんないじゃん! 普段は、このように→、詰物をして、移動できないようにしているのだけれど、今回は、まだ営巣が完了していない巣で、中を見ては野外に戻していたので、急いでいた。管理がずさんでした。 共食い
竹筒トラップに営巣するハチに関しての、とてもいいWebサイトを発見。
勝手にリンクに加えました。森林総研の竹筒ハチ図鑑。 学部時代、私の1年上の先輩が“竹筒トラップのWebサイトをつくる”というだけの卒論を作っていらしたが、せめてここまでやってくれないと。
以前、スズバチと紹介したハチが実はオオカバフスジドロバチ(最近ではエントツドロバチと呼ばれる傾向もあり)であった可能性が高まりました。
オオカバフは、私が卒論でいっぱい参考にさせていただいたI野先生の博士論文にも出てくるハチです。オオフタオビと同列で調べられているのに、どうして香川では見つからないんだろーと思っていたのですが、結構目にしていました…ぎゃぼん。 スズバチも、見たことはあります。巣として紹介したことのある(おそらく1年以上前。既に削除)スズバチの巣はスズバチの巣でした。 種の同定は難しい。それも目視だとさらにさらに。思い込みも怖い。 画像は昆虫エクスプローラから盗った“スズバチ”の画像。 “オオカバフスジドロバチ”“エントツドロバチ”の画像を探したのだけれど、ない。 区別できるものが、ない。 スズバチとの区別ではなく、 オオフタオビドロバチとの区別が。 中には明らかにオオフタオビだろ、と思われるものもあり、混合されているようだ。やはりね、分類は難しいのですヨ。 |
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